海外にも、日本語の『朝飯前』と似たような慣用句があるって知ってました?

朝食っていう朝食なんてここ数年食べてないよ、ツリーです!


さあ、みなさん


『朝飯前』


という言葉を聞いたことがあると思います



実は、海外でもこれと似たような意味を持つ



『ピース オブ ケイク(一欠片のケーキ)』



という慣用句があるのです



これはどちらも


「簡単なこと」 「楽な仕事」


という意味を表しています


しかし、見ての通りちょっと表現に違いがありますよね


そこには国による文化や、発祥の経緯による違いがあるのです



そこで今回は!

当時の人々の暮らしや言葉の不思議な魅力について思いを馳せながら、その違いとそれぞれの成り立ちを見ていきましょう!


言葉を知ることは、自分を知ることにも繋がるのです



“ピースオブケイクの意味と語源”

なぜ、『ピースオブケイク(一欠片のケーキ)』が「簡単なこと」を表しているのかというと、それは



「ケーキを食べるみたいに楽にこなせる仕事よ」



ということなのだそうです



「ケーキを切り分けるみたいに簡単」や

「一欠片しかないくらい小さな」ということではないようです



動作の苦楽や対象の大小ではなく、お菓子の食べやすさ



が基となって生まれたところが、なんとも可愛らしいですね



これには「楽しい」という意味も含まれているそうです


『楽』と『楽しい』


日本語において同じ漢字で表す二つの言葉の意味を両方有しているのは、面白い偶然ですね

ケーキから生まれた、美味しくて可愛らしい言葉です



“朝飯前のお茶の子さいさい”

朝飯前の語源は


一日二回の食事だった江戸時代に、


「朝御飯を食べる前のお腹を空かせた状態でもこなせる、楽な仕事だぜ」


ということで出来たそうです


ピースオブケイクと比べると、なんだか辛そうな表現ですね


また、「お茶の子さいさい」も似たような意味を持つ言葉ですが、こちらは


お茶に添えて出される小さな茶菓子(おちゃのこ)に、囃子言葉である「さいさい」をつけ、

「お茶の子みたいに小せえ仕事だなぁ」


ということだそうです


また、お茶の子は小さいので食事の前にでも食べられることから、これが『朝飯前』という言葉に繋がったのではないか、とも考えられています



“放牧精神と侍魂”



このように、似た意味を持つ同じような言葉でも、発祥の国やその背景の文化、時代などによって違いが出てくるのが面白いですよね



それでもどちらも共通して『食』に関するテーマであったところが、人間と食の深い繋がりを感じさせます



お菓子については、ドリームバードのスウィート・ストーリーテラー“ぬ”の記事を読んでみてください



そこにある【物語】を知れば、お菓子はもっと美味しくなります



スクールライフのほんの一コマのような甘い情景を浮かばせる一欠片の菓子も

家族を護るため戦いに赴く覚悟を覗かせる朝食前の時間も



どちらも素敵な響きを持っています



日本人らしい真面目で勤勉な侍の魂と、洋菓子のような甘さと切なさを内包する柔らかい精神

その両方を併せ持った人になれたら、素敵ですよね



海を越えて繋がった二つの言葉は、わたしたちにそのことを教えてくれているのでしょう

言葉を識れば、それだけ得られる心がある

それでは、また!

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